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会社とは何か?「計画はリアル計画で」

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年が明け職場に戻って来ると、第4/四半期が自動的に始まっており、気になるのが「年度事業計画」の着地(決算数値)です。

前年の月次経理等で「月別の進捗状況」が順調に推移して来ていれば別ですが、未達成の管理項目がいくつかある、あるいはその殆どが未達成の状態であるとすると、正月気分もどこへやら、焦りの気持ちになって交感神経が一気に高まります。

年度事業計画の策定や月次経理については、各企業によって色々な方法、やり方がありますから、ここでお話しすることは控えますが、今日は会社から日常プライベートまでよく使われる「計画」というコトバの持つ意味などについて改めて考えてみたいと思います。

考えてみれば、物心ついた時からこの方、事あるごとに使い、お世話になって来たごく当たり前に使っている欠くことの出来ないコトバです。

ある意味サラリーマンは、この「計画」に縛られ、逃げられないのですが、ときには憂鬱の種であっても、「計画」無くしては、何事もなし得ないこともまた確かでしょう。

とは言え、実際、世の中には「計画倒れ」というコトバあがって、要は「ごちゃごちゃ」下手な考えに埋没していないで、即行動に移しなさい!兎に角、「実行」です。という教えもあることも確かです。

つまり、「考えるのは行動の後」、あるいは「行動しながら考える」となるのですが、それも局面、場面によっては勿論有効ですが、私は、まず「計画する」を〈意識してワンステップ〉踏むことをお奨めしています。

(余談ですが、アメリカの37代ニクソン大統領は、「3分間のスピーチにも原稿を作り入念に準備した」との彼の記述を見て、大統領としての功罪はともかく、感銘しました。)

また、「計画」という概念の解釈や受け止め方ですが、これを「予定」とほぼ同じ解釈で使っている方もおられます。

これだと、計画が本来持っている”機能”が果たせません。計画と一言に言っても、使い方のよっては中身は濃いものになります。

計画の中には先ず、これからやろうとすることの「準備」があり、色々な手立て「手段」や具体的な「方法」などが含まれているという解釈です。ですからこれを有効に使わないという手はありません。

計画を単に「予定」的な意味合いでいると、事前の段取りや方法が後手になったり、思わぬ制約条件(障害)にぶち当たって頓挫ということにも招きかねないのです。

私のセミナーでは、計画は「決定」と言います。敢えて言えば、「決定事項の仕様書」という解釈も成り立つと思います。

当然、計画の中には「タイムライン」がありますし、そこにHow や Whoなど必要事項が、ぶら下がっているというイメージを持つと分かり易いかもしれませんね。

少なくとも、計画とは『やるべきことを〈決めたもの〉』です。

決めないことには、前に進めませんから、例えば、「明日の休日は家にいるのか」、「買い物に行くのか」を決めなければ、行動に反映されないという考え方です。

従って、予定も計画も「決定」に非ずと踏むのは「やる気あるの?」と言われても仕方がありません。

いづれにしても、公私の別なく物事の遂行にあたっては、まず計画(やることを決める)したほうが良さそうですが、単にやりたいことを羅列したり、〈予定的な計画〉では、ここで言う計画の効力は望めません。

つまり、「計画はあくまでも計画」や、「計画は決定ではない」という解釈が何処かにあると「リアル計画」の効力は望めないのです。

計画(Plan)は、あくまでも「なすべきことの決定項目」であり、実施(DO)の明細仕様書とも言うべきものと考えては如何でしょうか。